春 ~風が吹いたら~
『話したいことがあって。大学なら、大丈夫かな?って。』
『華恋、行っておいで。また、明日ね!』
由美は手をふると、駅の方へと歩いていった。
-- 車内。-----
潤悟は緊張をしている感じで、車内はしーんとした空気に包まれていた。
『話って……?』
『着いてから、話すよ。』
そういうと、潤悟はあたしの手を握った。
今日の潤悟は…切ない顔をしていて、手も小さく震えていた。
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