春 ~風が吹いたら~
「初めまして~」とか「久しぶり~」とか偽りだらけの挨拶をして、ちょうどお昼。
あたしたちは、有沙ちゃんが頼んだピザを食べた。
『そういえば、華恋ちゃんの婚約者さんは別として、皆、進路どうするか決まった?西野くんはどう?』
『俺は、まだ何も決まってない。』
『なら、うちの会社で働きなよ!仁も喜ぶよ!きっと仁は、すぐにパパを追い越して社長になっちゃうから。』
何を…企んでいるんだろう……?