春 ~風が吹いたら~
『すみません。もうこれ以上は車に入らないので、残りの荷物はまた明日取りに来ます。』
翔は頼みにいった後、急いで車へと戻ってきた。
『で……病院はどこ?』
あたしが病院名を告げると、できる限りのスピードで翔は病院へと向かった。
『後で…ちゃんと説明するけど………潤悟には…黙ってて。』
『西野くんに黙ってろってことは、昨日、有沙にか…?』
『ごめん………後で…話す…ね。』
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