春 ~風が吹いたら~
第9章 大切なものを守るため
敵と味方
-- 倉庫。-----
あたしは、幸せ者だって思う!
こんなにも思ってくれる人たちがいるなんて…。
重いものを持たせないようにと、翔は軽いものの品出しを頼んでくれた。
『菊原さん。私、急に早く帰らなくちゃならなくなっちゃったから、私のところもお願いしちゃっていい?』
バイト先の少しだけ年上のお姉さんが、あたしに頼んだ。
『はい!』
あたしは、その頼みを引き受けた。