春 ~風が吹いたら~
手がかり
-- 2ヵ月後。---
夏。
あたしは、車椅子で大学に通っていた。
潤悟や仁、翔は何をしてるだろう…。
皆はあたしのことを、忘れてくれたかな?
-- 西野家。-----
『考え直したか?』
潤悟の父は、潤悟に尋ねた。
『いや。俺は、卒業したら海外研修に行く。』
『潤兄……どうしてそこまで?もしかして、華恋の…』
拓巳が華恋という言葉を口にすると、潤悟は部屋に戻ってしまった。
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