春 ~風が吹いたら~
あれから、連絡は付かず、消息は不明……。
『華恋…あの言葉は、本当じゃ……ないだろうな…。』
翔は心配でじっとしてはいられず、テーブルの上に置いてあった携帯をとり、仁に電話をかけた。
『悪いけど、俺の家に来てくれ…。』
そして、夜。
翔の家に、仁がやってきた。
『田崎くんの家に、華恋が住んでたことは聞いた。』
『お前か?!あいつの仲間のふりしといて…あいつに何か…』
『してねぇーよ!!』