春 ~風が吹いたら~
『あぁ……わかってる。あいつがそうしろって言ったなら、あいつの言う通りにするのが、正しい道だろ?』
『俺もそう思うよ。探そう、手がかりを…。』
翔と仁は協力して、倉庫を見てまわった。
-- 1時間後。---
翔は、華恋が腕の怪我をした時のことを思い出し、床や壁の見える部分ではなく、細かい部分を探し始めた。
あった……これだ。
倉庫の荷物が置いてある簀の子(スノコ)の裏側に、血が付いているのを見つけた。