春 ~風が吹いたら~
『その約束、守れよ?』
『あぁ!私らもハンパに喧嘩してるわけじゃねぇーからな!』
『わかった。タイマンといこうか。地面に手をついたら、負け。あたしは1人だ。あたしが地面に手をつけば、お前らの勝ち。文句ねぇーだろ?』
『本気かよ!ハンデやってもいいけど?』
『ハンデはいらないよ!その代わり、審判はあいつで。』
あたしは、仁を指差した。
『俺…かよ…!』
『1人で来いっつったのに、あいつ誰だよ!!』