春 ~風が吹いたら~
『大丈夫ですよ。ありがとうございます!』
『いえいえ。菊原さんって、今日のあがり20時ですよね?』
『はい。』
『なら、一緒に帰りませんか?中だとあれなんで、外で待ってますよ!』
『あ…いいですよ!わかりました。』
この職場では、この西野さんがいてくれることが唯一もの救いだった。
-- 20時。-----
あたしは帰る支度をし、外へと出ると、目の前に車がとまっていた。
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