春 ~風が吹いたら~
デート
『田崎。』
『ん?』
『俺は知ってるから。お前らが、知り合いだってこと。』
仁はあたしの方を見た。
『何で、菊原と俺が知り合いだって知ってんだよ?』
『こないだ、ブレスレットあげてただろ?偶然、見かけて。』
そのブレスレットなら…今日もつけてる。
『あぁ、あん時か。で、何で西野の彼女が菊原なわけ?』
『惚れたから!…って、さっきも言わなかったっけ?』
潤悟は笑った。
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