春 ~風が吹いたら~
第12章 風が吹いたら
お守り
『なあ。華恋は田崎のこと、今でも好き?』
あたしの横で潤悟がきく。
『え?』
あたしは潤悟の腕に寝ながら、潤悟の方に寄って、顔を見上げた。
『あ、うん。』
『そっか。一緒に住んでていつでも頼れんだから、何か困ったらすぐに頼れよ!』
『わかった。』
潤悟に抱きついたあたしは、寂しそうな顔をしたのがバレていないか不安だった。
-- 次の日の朝。---
『じゃあ…!』
『あぁ!また連絡する!』