春 ~風が吹いたら~
第2章 潤悟の過去
怪我
-- 次の日。-----
仁と潤悟は言っていた通り、サークルの帰りに2人でバイト先へとやってきた。
バイトの時間より少し早い時間に。
あたしもたまたま早めに着いてしまい、バイト先の前で2人と会ってしまった。
『よ!』
仁が笑顔で挨拶をする。
『あ…うん。』
昨日あのまま帰ったあたしは、潤悟と会うのが気まずかった。
『昨日、何か…あった?』
心配そうな顔をする仁。