春 ~風が吹いたら~
∥∥ 発表当日。∥∥∥∥∥
潤悟と和羽は、待ち合わせをした駅についていた。
『おはよ!敦ちゃんは?』
『わかんねぇ。俺も1人で来たから!』
『敦ちゃんは待ち合わせすると、いっつも私たちより早いのに。電話してみるね!』
そう言って、和羽は敦也に電話をかけた。
『まだ?え?ダメだよ…わかった。じゃあ!』
『敦也、何だって?』
『「用事ができて行けないから、先に行ってくれ。」って。』