明日が欲しい
その日,家に帰ってから僕は,香織のお母さんに電話をして、今日の事を報告した。
そして,どうすれば良いのか解からなくなって来た。
いずれ話さなければ行けないのは、解かっているが自分からは言えないし,彼女が勘ぐり出しているのも心配である。
告知自体が必要かどうかの判断さえ着かないくらい頭の中は混乱している等,自分が思っている事を話した。
お母さんは,ジッと黙ったまんま僕の話しを聞き,最後に
『その時は,私が話をするわ。
今日はどうも有り難う。』
と言って電話を切った。