天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(後編)
次の瞬間、天使がもう1人増えていた。
「な!」
驚きの声を上げた天使。
ピュアハートは、突き刺した相手の肉を食らい、能力をコピーすることができるのだ。
「いくぞ!」
天使の姿になったカレンは、状況が掴めていない天使の翼を斬り裂いた。
「お前は、人間ではないようだが…邪魔をするならば、死になさい」
地面に倒れている九鬼を、踏み潰そうと素足を上げた天使。
「ううう…」
九鬼は、背中を強く打ったせいで、体が痺れて動けない。
そんな九鬼の耳に、子供のすすり泣くと声が聞こえた。
「うん?」
天使も、その声に気付いた。
「まだ人間が残っていたなんて!それも、子供!純粋な魂は、我々の力になる」
「に、逃げろ!」
九鬼は首をだけを動かし、声がするほうに叫んだ。
両親だと思われる死体が、まるで盾になるかのように覆い被さり、小さな男の子を守っていた。
「先に、子供をいただくか」
天使は、九鬼を踏みつけるのを止めると、子供の方に向かった。
「に、逃げろ!」
九鬼が絶叫した瞬間、彼女の足元にある砂が盛り上がり、三体の土偶になった。
「な!」
驚く九鬼の目の前で、土偶達は一斉に、天使を攻撃を加えた。
後ろからの奇襲に、天使はバランスを失い、ふらついた。
「だ、誰だ!」
すぐにバランスを取り戻した天使は、振り向き様に、手刀からの光を放った。
「何をしてる?」
もう1人の天使の翼を切り裂いたカレンは、九鬼のもとに駆け寄り、手を貸そうとした。
しかし、九鬼は自力で立ち上がると、三体の鎧を見た。
天使に破壊されても、砂に戻り、再生を繰り返す鎧達。
「あの鎧は!?」
カレンは、眉を寄せた。
「お前達は、子供を!生き残っている人々を探し、守れ!」
そんなことを言っても、言うことをきくはずがないと、カレンは思った。
しかし、鎧の一体は、二体が攻撃をしている間に、子供を包み、全速力で飛び去っていった。
「な!」
驚きの声を上げた天使。
ピュアハートは、突き刺した相手の肉を食らい、能力をコピーすることができるのだ。
「いくぞ!」
天使の姿になったカレンは、状況が掴めていない天使の翼を斬り裂いた。
「お前は、人間ではないようだが…邪魔をするならば、死になさい」
地面に倒れている九鬼を、踏み潰そうと素足を上げた天使。
「ううう…」
九鬼は、背中を強く打ったせいで、体が痺れて動けない。
そんな九鬼の耳に、子供のすすり泣くと声が聞こえた。
「うん?」
天使も、その声に気付いた。
「まだ人間が残っていたなんて!それも、子供!純粋な魂は、我々の力になる」
「に、逃げろ!」
九鬼は首をだけを動かし、声がするほうに叫んだ。
両親だと思われる死体が、まるで盾になるかのように覆い被さり、小さな男の子を守っていた。
「先に、子供をいただくか」
天使は、九鬼を踏みつけるのを止めると、子供の方に向かった。
「に、逃げろ!」
九鬼が絶叫した瞬間、彼女の足元にある砂が盛り上がり、三体の土偶になった。
「な!」
驚く九鬼の目の前で、土偶達は一斉に、天使を攻撃を加えた。
後ろからの奇襲に、天使はバランスを失い、ふらついた。
「だ、誰だ!」
すぐにバランスを取り戻した天使は、振り向き様に、手刀からの光を放った。
「何をしてる?」
もう1人の天使の翼を切り裂いたカレンは、九鬼のもとに駆け寄り、手を貸そうとした。
しかし、九鬼は自力で立ち上がると、三体の鎧を見た。
天使に破壊されても、砂に戻り、再生を繰り返す鎧達。
「あの鎧は!?」
カレンは、眉を寄せた。
「お前達は、子供を!生き残っている人々を探し、守れ!」
そんなことを言っても、言うことをきくはずがないと、カレンは思った。
しかし、鎧の一体は、二体が攻撃をしている間に、子供を包み、全速力で飛び去っていった。