天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(後編)
「真弓…」
戦いの余韻に浸る暇もなく、カレンが話し出した。
「お前が、帰ってくるのを待っていた。この世界は、富国強兵の名のもとに、すべての民間人が、軍人になるべく徴兵された」
「え」
「いや、すべてではないな」
カレンは振り返ると、倒れているレーンに目をやり、
「ブルーアイズ(青い目)以外の人間は、兵士として戦うことを義務付けされた」
唇を噛み締めた。
「…」
九鬼は無言で、目を見開いた。
「やつらの理想郷の為にな!」
カレンは、レーンを睨み付けた後、九鬼に目をやり、
「そんなふざけたことを止めさすには、やつらに捕まっているジャスティン・ゲイを解放しなければいけない。それに!やつらは、カードシステムを乗っ取り…人々のライフラインも握っている」
カレンは歩き出した。
九鬼も続く。
「あたし1人では限界がある。だけど、真弓となら…まだ可能性がある」
カレンは前方を睨みながら、歩き続けた。
「何があったの?もっと詳しく教えてほしい」
「歩きながら、説明する」
2人は、大月学園を後にした。
「フッ」
2人が去った後、倒れていたレーンは平然と立ち上がった。
「まずは、予定通り」
レーンは鎧を外すと、身軽になった。
一応、全身のダメージを確認した後、九鬼達とは反対方向に歩き出した。
「しかし…それでも、どうなるのか…」
三体の鎧は自ら砂になると、レーンの体に巻き付き…数秒後、純白のコートになった。
「!?」
正門に向かって歩いている途中で、岩と岩の間から生えている花を見つけた。
その名も知らぬ花に、レーンは微笑んだ。
「花は…どれも美しい」
それだけ言うと、倒れている兵士を残して、大月学園から消えた。
戦いの余韻に浸る暇もなく、カレンが話し出した。
「お前が、帰ってくるのを待っていた。この世界は、富国強兵の名のもとに、すべての民間人が、軍人になるべく徴兵された」
「え」
「いや、すべてではないな」
カレンは振り返ると、倒れているレーンに目をやり、
「ブルーアイズ(青い目)以外の人間は、兵士として戦うことを義務付けされた」
唇を噛み締めた。
「…」
九鬼は無言で、目を見開いた。
「やつらの理想郷の為にな!」
カレンは、レーンを睨み付けた後、九鬼に目をやり、
「そんなふざけたことを止めさすには、やつらに捕まっているジャスティン・ゲイを解放しなければいけない。それに!やつらは、カードシステムを乗っ取り…人々のライフラインも握っている」
カレンは歩き出した。
九鬼も続く。
「あたし1人では限界がある。だけど、真弓となら…まだ可能性がある」
カレンは前方を睨みながら、歩き続けた。
「何があったの?もっと詳しく教えてほしい」
「歩きながら、説明する」
2人は、大月学園を後にした。
「フッ」
2人が去った後、倒れていたレーンは平然と立ち上がった。
「まずは、予定通り」
レーンは鎧を外すと、身軽になった。
一応、全身のダメージを確認した後、九鬼達とは反対方向に歩き出した。
「しかし…それでも、どうなるのか…」
三体の鎧は自ら砂になると、レーンの体に巻き付き…数秒後、純白のコートになった。
「!?」
正門に向かって歩いている途中で、岩と岩の間から生えている花を見つけた。
その名も知らぬ花に、レーンは微笑んだ。
「花は…どれも美しい」
それだけ言うと、倒れている兵士を残して、大月学園から消えた。