天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(後編)
「構えろ!」
甲板に上がった艦長は、即座に指示を飛ばした。
「は!」
先に甲板に上がっていた兵士達は、カードによって結界をつくり、飛んでくる水飛沫を防ぐと、各々の武器を手に取った。
「残念」
蛇に似た魔物に気を取られていた兵士達の後ろに突然、無数の魔物が空から飛来し、甲板に着地した。
「!」
驚く兵士達が振り返る前に、魔物達の鋭い爪が、兵士達の背中に突き刺さった。
「お、おのれ!」
その状況を見て、艦長は走り出した。剣が召喚されると、表面に雷鳴をコーティングし、甲板に降りた魔物達を切り裂いた。
「大丈夫か!」
刺された兵士達に駆け寄る艦長の目に、口を広げた蛇に似た魔物の姿が映る。
さらに、艦長の後ろにも魔物が降下してきた。
「許さん!」
同じように爪を突き刺そうとする魔物の攻撃を、振り返ることなく、剣で受けると、そのまま電流を流し込んだ。
「きぃぃ!」
悲鳴を上げて、丸焦げになる魔物。
しかし、その数は多い。
囲まれた艦長の真上を、戦闘機が何もできずに通り過ぎると、ミサイルを蛇に似た魔物に向けて発射した。
着弾したが、蛇に似た魔物にダメージを与えることはできなかった。
しかし、周囲に響く爆発音が、艦長にチャンスを与えた。
腰を落とすと、甲板に膝をつけ、魔物達の足元を狙って、円を描くように剣を振るった。
足を切断され、倒れる魔物を尻目に、新たに甲板に姿を見せた兵士達に叫んだ。
「攻撃を合わせろ!」
蛇に似た魔物に向けて、剣を突き出す艦長に合わせて、兵士達は放出系の魔法に切りかえた。
刀身に宿る魔力が、先に集束し…それを一気に、蛇に似た魔物に向けて、同時に放った。
その攻撃は、口を広げながら接近している蛇に似た魔物に直撃したが、少し身を捩らすだけに終わった。
「何!?」
絶句する艦長達の後ろの海中からも、蛇に似た魔物が浮かび上がってきた。
いや、一匹ではない。
合計、五匹となった。
甲板に上がった艦長は、即座に指示を飛ばした。
「は!」
先に甲板に上がっていた兵士達は、カードによって結界をつくり、飛んでくる水飛沫を防ぐと、各々の武器を手に取った。
「残念」
蛇に似た魔物に気を取られていた兵士達の後ろに突然、無数の魔物が空から飛来し、甲板に着地した。
「!」
驚く兵士達が振り返る前に、魔物達の鋭い爪が、兵士達の背中に突き刺さった。
「お、おのれ!」
その状況を見て、艦長は走り出した。剣が召喚されると、表面に雷鳴をコーティングし、甲板に降りた魔物達を切り裂いた。
「大丈夫か!」
刺された兵士達に駆け寄る艦長の目に、口を広げた蛇に似た魔物の姿が映る。
さらに、艦長の後ろにも魔物が降下してきた。
「許さん!」
同じように爪を突き刺そうとする魔物の攻撃を、振り返ることなく、剣で受けると、そのまま電流を流し込んだ。
「きぃぃ!」
悲鳴を上げて、丸焦げになる魔物。
しかし、その数は多い。
囲まれた艦長の真上を、戦闘機が何もできずに通り過ぎると、ミサイルを蛇に似た魔物に向けて発射した。
着弾したが、蛇に似た魔物にダメージを与えることはできなかった。
しかし、周囲に響く爆発音が、艦長にチャンスを与えた。
腰を落とすと、甲板に膝をつけ、魔物達の足元を狙って、円を描くように剣を振るった。
足を切断され、倒れる魔物を尻目に、新たに甲板に姿を見せた兵士達に叫んだ。
「攻撃を合わせろ!」
蛇に似た魔物に向けて、剣を突き出す艦長に合わせて、兵士達は放出系の魔法に切りかえた。
刀身に宿る魔力が、先に集束し…それを一気に、蛇に似た魔物に向けて、同時に放った。
その攻撃は、口を広げながら接近している蛇に似た魔物に直撃したが、少し身を捩らすだけに終わった。
「何!?」
絶句する艦長達の後ろの海中からも、蛇に似た魔物が浮かび上がってきた。
いや、一匹ではない。
合計、五匹となった。