あなたと学ぶ本当の恋愛
「藍沢〜、藍沢れい、聞いとるんか?」
「うるわです。藍沢うるわ」
眠たくて返事しない私の代わりに、舞花が返事をする。
「早く帰りたい…」
勉強だって好きじゃないし
先生だって好きじゃないし
友達だって好きじゃないし
鈴依に逢いたい…
目覚めると、パンを頬張ろうとする舞花と目があった。
「…れ、ご飯?」
「お昼や、よく寝てたね」
うつぶせて何時間も寝ていたせいで、腰と腕がかなり痛い。
「舞花…ノート見せて」
「しゃあないなぁもう。」
お世話かけます…
とか言いながらまた寝る。
「ちょっとぉ麗ぁ、昨日夜寝てへんわけ?激しいなぁ」
「してないわ…」
うとうととまた夢の中に入って、起きたときは、もう掃除当番が動き始めていた。
「どんだけつまんないねん」
約束どおり、4時に駅前のコンビニで待ち合わせ。
「ほんま…嫌やねん。つまんないねん。しんどいねん…」
彼氏に言うような素敵な話では無いけれど。
それでも鈴依は真剣に聞いてくれる。
「久しぶりにウチ来んか?」
「いく」