殺戮高校-サツリクコウコウ-



画面に写し出されたマリアは不気味な笑みを見せながらじっとこちらを見つめるように画面に映し出されていた。


しばらくすると、座っていたいすからすっと立ち上がり画面に近寄ってくる。
まるで3D映画でも見ているように、今にでも画面から飛び出しそうだった。


「2-3のみなさん、ごきげんよう。」


そう言って座っていたいすにドカっと腰をかけた。


えらそうに、頬ずえなんてたてて。


「あなたたちには、これからゲームをしてもらうわ。そう、私のためにゲームをするの。死のゲームを」


またしても、不気味な笑みを浮かべるマリア。


「開始時間は、2:00。今日で死ぬかもしれないから少しだけ時間をあげるわ。今から開始時間までの5時間、好きに過ごしなさい。親との別れをおしむなんてのもいいかもね」


ふふっと笑いながら、立てていた頬ずえをやめた。


「私も優しいわよね。流石に全員殺すなんてかわいそうだから、10人だけ生き残らせてもいいわ。生き残った10人にはなんでも願いを叶えてやるわ。」


不気味な笑みは耐えぬまま、話がすすめられる。
生徒達は、ただ呆然と絶望に満ちた表情すらみせて立ち尽くしていた。



「いいこと?これはゲームなの。私を楽しませてくれなきゃ意味がないのよ」



この一言に全員が絶望したのだろう。



マリアには、私達の命なんてゲームの一コマでしかないということを―――…。

しばらくしてマリアの映し出されていた画面はパッと消えいつもの日常に戻った。


「何…これ。。。」


流石のあたしも、これには泣きそうになる。
教室の端で女子数名が既に泣いていた。


「あたしたち…どうなっちゃうんだろう――?」


ただ、その疑問だけがどうしても解決できなかった。
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