殺戮高校-サツリクコウコウ-
話終えたあと、お母さんはやっぱり泣いていた。
お父さんに見せる涙と同じだ。
あぁ、私ってこんなに愛されていたんだなぁ。
今ごろになってきづいた自分が馬鹿らしくなった。
タイムリミット残り4時間12分
「わたしには、もう残りの時間がないんだ。せめて、ちょっとの時間でいいから家族3人で過ごそうよ」
涙を目にためながら言う私に、母は負けたのか“そうね”といって仏壇の部屋へと向かった。
仏壇の前で、手をあわせてお線香をあげた。
「おとうさん、もしかしたら今日、会えるかもしれないんだ。でも、悲しい顔なんてしないでね?」
ゆっくり目を閉じて、そのまま眠りへとついた。