引っ込み思案な恋心。-2nd
またまたあかねちゃんに驚きの表情で見られて、私は照れ笑いをしながら映美佳に返事を打ち始めた。
「まー…、瀬川とあゆとななっぺは部活があるし、映美佳はお母さんが大変でしょ?うちらと倉本は塾があるし…、全員集まるのは無理かもしれないねー」
「そうだね。でも、なるべく多くの人が集まれるように日程決めた方がいいね」
手早く映美佳に『あかねちゃんと私で日程調整してみるね』というメールを打つと、その様子を見ていたあかねちゃんに感心の目で見られてしまった。
「…てか、柚ケータイ打つの速くなったね〜。私と同じ時期に買ったハズなのに。さすが適応能力が違う………」
「いや、説明書読めば結構簡単だったよ?」
「薄い説明書もあったけどさー、あの分厚い説明書は読む気になれないんだよねぇ。ケータイには電話とメールとカメラとテレビ以外にももっとたくさんの機能があるハズなのに…」
「あはは」
「とりあえず瀬川と倉本は柚に任せるよ。倉本はまた塾で会えるっしょ?私は女子担当ってコトで、暇な夜にでもあゆとななっぺに勉強会の都合を聞いてみるから」
「分かった。拓はいいけど…、倉本くんは憂鬱かも」
だって…、まだ私のこと諦めてないって言われたばっかりだし。
ホントにあの告白、本気だったんだな…って、今更だけど。。。
「あ〜、あんまり柚と倉本が話すトコ見たことないもんねぇ。同じクラスでもやっぱ瀬川以外の男子とは話しにくいもん?」
「うん…、緊張するよ」
あかねちゃんは別のクラスで機会がなかったってこともあって、まだ倉本くんに告白されたことを言ってないんだよね。
この際、ちゃんと言った方がいいかな?