引っ込み思案な恋心。-2nd
「あのね、あかねちゃん…」
「んん?」
そう思って改まった瞬間、いきなり大音量の音楽が店内に響きだした。
な、何事…っ!?
「ああっ!ごめん!!音量調整の方法が分かんなくて、そのままにしてたんだった!電話だから出るねー」
「あ、うん…」
びっくりしたー。
あかねちゃんの電話の着信かぁ。
とりあえず驚いた心臓を左手で押さえながら、私は自分を落ち着かせるようにアイスティーを飲んだ。
「……うん。もうすぐ帰るよー?……え?買い物?……ソースと玉ねぎ?…あー、分かったよ」
…どうやらあかねちゃんのお母さんからの電話みたい。
あかねちゃん、大きな声でしゃべってるから、買い物頼まれてるのがバレバレなんだけど。。。