引っ込み思案な恋心。-2nd
―――――
――
『えーっと、あゆの空いてる日が30日でしょー?ななっぺは20日以降大丈夫で……』
「こっちも聞いたよ。拓は土曜日がOKで、倉本くんは24日以降ダメだって。映美佳は決まったらそこに合わせるって言ってた」
『えー?じゃあ25日の土曜日が有力?あゆと倉本以外は揃いそーだし、瀬川の家も使えるよね?』
あれから数日経って、私は夕飯が終わった後にあかねちゃんと携帯電話で勉強会の日程を決めていた。
自分の部屋の窓を開けて扇風機をつけてるけど、今日は熱帯夜なのか、窓から全然風が入らなくて部屋が蒸し暑い。
手帳のカレンダーとにらめっこしながら何とか25日で日程を調整した後、クーラーでもつけようと思って窓を閉めようとしたら、携帯からあかねちゃんの声が聞こえてきた。
『しっかし、柚もよく倉本に聞けたねぇ〜。憂鬱とか言ってたし、もしダメそーなら私が強引にとっつかまえて聞こーと思ってたんだけど…』
「えっ!?いや…、まあ、何か頑張れたよ……」
あかねちゃんの言葉に少し焦ってしまい、更に体感温度が上がった気がする。
とにかく暑いのをどうにかしたくて、窓を素早く締めて、そばにあったエアコンのリモコンのスイッチを押した。
…実を言うと、倉本くんと屈辱(?)のメール交換をした翌日の夜、倉本くんから早速メールが送られてきた。