引っ込み思案な恋心。-2nd

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「はあ〜〜〜、だいぶ宿題も片付いた気がする。やっぱりみんなで協力してやると、早いよね」



「そうだね。これだけやればあとは自力で間に合いそうかも。柚は安森先輩よりも教え方上手いよ」






夕方が近付いてきて、そろそろお開きにしようという話になった。





みんなゆっくりと宿題のワークやプリントをしまいながらまったりモードになった。






「ホントだよな〜。柚がいなかったら夏休み明けにセンセーに怒られまくってたな、俺」



「てかさ、瀬川。いつも英語の宿題忘れてうのっちに怒られてんじゃん」



「それは言うなよ、細井!しょーがねーだろ。柚のクラスと英語の担当のセンセーが違うから、聞きにくいんだよ」



「柚ならかなり先まで予習してるから、余裕で答えてくれると思うけど……、ねっ、柚?」



「え?まあ……。そっか。3組は英語宇野(うの)先生担当かぁ。宇野先生、進めるの速かったもんね」



「俺にとってはレベル高すぎてついてけねーんだよ」






生徒から影で『うのっち』と呼ばれている宇野先生は、1年生の時に私達の担任の先生だった。






2年になってからは1組の担任しているみたいで、2組は英語も別の先生担当になり、私自身はほとんど話すこともなくなってしまったけど…





宇野先生と拓の怒り怒られの関係は健在なんだね。。。





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