引っ込み思案な恋心。-2nd
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「このHRでは、毎年恒例!体育祭の出場種目を決めたいと思います!!」
「この、体育委員が黒板に書いてくれた種目の中から、出場したい種目を選んで手を挙げて下さい!一人2種目なのでお願いしまーす」
あゆ達学級委員コンビの言葉と共に、ついに種目選びが始まってしまった。
映美佳が『私が手を挙げたら一緒に挙げて』って言ってたけど、ホントにそれで大丈夫なのかな…?
ただそれだけ言われて、詳細は聞かなかったから、何となく不安だった。
でもとりあえず映美佳の言う通りにしようと思った。
「学年別リレーは…、とりあえず体育委員が50メートル走のタイムから推薦してくれたリストがあるので、それで行こうと思うんですけど……」
「男女3人ずつで、男子は田中くん、長崎くん、伊藤くん。で女子は私、多田と久保田さん、正岡さん。異論のある人、あるいは『俺、私はパス』っていう人、いますかー?」
「ないから決定ってことで。この6人はこれから読み上げる種目に1回だけ手を挙げて下さい」
あゆは今年もリレーの選手かぁ…。
さすがって感じだな。
ここから本格的に種目争奪戦が始まる。
私は少しドキドキしながら映美佳の方を見た。