引っ込み思案な恋心。-2nd
11☆最後の選択肢
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体育祭前日──。
「右っ!左っ!右っ!左っ!………はい、ストップーー!だいぶ揃うようになったし、これなら明日も大丈夫そうだな」
「そうだな!明日は1位狙って行くぞー!」
私達は放課後、毎日のようにむかで競争の練習をしていた。
いつもはグラウンドで練習するんだけど、さすがに前日は明日の本番のためにグラウンドもきれいに整備されて使えないので、今日は中庭。
そして一緒に組む副担任の先生も交えてフルメンバーで練習していた。
「私、ホントにちょっとしか練習に来れなかったけど…、大丈夫かしら?」
副担任の先生は、教師2年目の若い女の先生。
私のむかでのグループの男子2人は、それを聞いてかなり盛り上がってたっけ。。。
忙しい副担任の先生はあまり練習に参加できなかったけど、さっきの練習では上手い具合にみんなと足が合っていたように思う。
「大丈夫ですよ!足もバッチリ合ってましたし。ねえ、柚?」
少々不安な顔をのぞかせた先生に、映美佳は笑顔でフォローした。
それに私も続く。
「うん!私もこれで大丈夫だと思うので、自信持って下さい」
「そう?小谷さんと杉田さんが言うなら間違いないわね、きっと。…じゃあ、これで終わりにしましょうか。みんなお疲れ様」
「えー?先生もう帰っちゃうの〜?」
「つまんねえの」
「男子!先生も忙しいんだから引き留めない!!」