引っ込み思案な恋心。-2nd





「そうじゃない…、そうじゃないって信じたい。でも『帰ってくれないか』って言われちゃって…」



「ええ?いきなりそんなこと言われたらショックだよね?何でそんな事態になったの?原因は…何か思い当たらない?」






映美佳が私の頭をなでながら、ゆっくりと聞いてきた。






…どこから話せばいいんだろう…?





しかも、ちょっと恥ずかしいんだけど。。。






でも…、このままじゃ会話は全然進まないよね…?








まだ上手く頭が回らない。





だけど、さっきの拓の頬を叩いてしまった光景だけはハッキリと思い出したから、とりあえずそこから話そうと思った。






「その……、拓が怖くて、私…、ひっぱたいちゃって……」



「「え???」」






ああ…、やっぱり。



二人ともすごくびっくりした顔してる。。。






あかねちゃんなんて、まさに文字通り開いた口がふさがってないし。








「ちょ、ちょ、ちょっと待って!待ってよ?それってもしかして…、瀬川に迫られそうになったってコト???」






珍しく慌てた口調になっていたけど、さすがは小学校の時からの親友・映美佳。





あの私の一言だけで、状況が推測できるなんて、すごすぎる。





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