引っ込み思案な恋心。-2nd
「あっ、そっかぁー。柚が瀬川ひっぱたいたとか言ったから、意外過ぎる行動にびっくりしちゃったけど、そーだよねぇ?理由がなきゃ、柚がそんなコトするわけないし」
あかねちゃんも映美佳の言葉でようやく納得したみたいだった。
…二人とも理解が早くて、逆に私が驚いちゃったよ。。。
「瀬川のことが怖かったんでしょ?だったらそんな行動取って当然だよ。怖いと思うならまだ身体を許す必要なんてナシ!!」
「あはは。映美佳、マジで柚のお姉さんみたいになってるよ〜?」
「私は柚の親にも姉にもなれるんだから。あかねちゃんも笑ってないで、柚にちゃんとアドバイスして?」
「でもな〜、彼氏もいたコトないし、そんな状況になったコトなんてあるわけないもんなぁ。逆に柚に色々聞きたいぐらいだし」
「あのねぇ〜」
二人の会話を聞いていると、少しだけ気持ちが落ち着いた気がして、私はストローを手に取ってアイスティーを一口飲んだ。
「ありがとう…。なんか映美佳とあかねちゃんの話聞いてたら、ちょっと落ち着いたかも」
「いや、うちらは何もしてないけどさぁ。しっかし瀬川のヤツ、柚の気持ちも考えないで…やっぱサイテーかも」
「まあ…、瀬川も雰囲気は読むべきだったよね……って、男子にこんな器用なコト出来るわけないんだろうけど」
「そーだよ、映美佳!特に瀬川なんて、本能のまま突き進みそうな感じするじゃん。アイツにそんな芸当、ムリムリ」
「あかねちゃん……」
何か…、こんなことになってしまったけど、あかねちゃんに自分の彼氏のコト、ここまで言われるのもどうかと思ってきた。。。
「あっ、ゴメン。ちょっと言い過ぎたけど…、つまり、柚は何も悪くないよ。正当防衛ってヤツだね」