引っ込み思案な恋心。-2nd
…どうしよう?
他にちゃんと話せるようなクラスの友達もいないし……
ななっぺとあかねちゃんの所にでも行こうかな。
そう思い付いた私は、3組の教室に向かった。
正直あれから、3組の教室はなるべく避けて通っていた。
やむなく3組の教室前を通る時でも、教室の中の様子は見ないようにしていた。
もちろん、拓のことがあるから。
目が合っても、どういう態度を取っていいのか、何を話していいのか…、分かんないし。
今は、拓の姿を見ることさえ気まずい。
でも…昼休みは大抵拓は他の男子と教室の外に遊びに行くハズだし、顔を合わせることはないと思う。
そう考え、ドキドキする気持ちを落ち着かせながら、私はゆっくり廊下を進んだ。
そして3組の教室前に着いた私は、後ろのドアの隙間を少しだけ広げた。
ななっぺかあかねちゃん……
後ろの方の席にいないかな?
あっ!
でも今は雨降ってるんだよね…?
ヤバイ、3組まで来たの…失敗したかも。。。
グラウンドに出れない拓が、教室で他の男子達と騒いでたらどうしよう…?
今更気付いちゃっても、何人かの視線を感じちゃったし、もう遅いんだけど。。。
しまったと思いながらも、拓がいないことを祈りながら、誰かにななっぺかあかねちゃんを呼び出してもらおうと思っていたら、急に背中を叩かれた。