引っ込み思案な恋心。-2nd
「…ったあ……、あれ、あかねちゃん?」
「どーしたの、柚?そんなところでコソコソうちのクラスのぞいてたら、ただの怪しい女子になってるよ」
「いや…、その……」
…てか、私、何しに来たんだっけ?
こんな怪しさ全開のカッコまでして……
「もしかして、教科書忘れたぁ?でも柚に限ってそんなコトあるわけないよね〜」
「ううん……。あっ!思い出した。話す人いなくなっちゃったから、あかねちゃんかななっぺなら相手してくれると思って来たんだった…」
「あー、そーだったの?ちょうどトイレ行ってたからさ。……廊下で話そーよ」
「あ、うん……」
あかねちゃん…、もしかして私に気を遣ってる?
…だよね。
あんな怪しい姿勢で3組の教室のぞいてたら、まだ拓とは気まずいんだって、普通そう思うよね。。。
あかねちゃんに申し訳ないなと思いつつ、廊下の方へと身体を向き直そうとした時、たまたま目の端に拓の姿が映ってしまった。
……あれ?
今………、、、
目に入ってきた光景に驚いて、つい二度見してしまった。
拓と…、ななっぺが二人でしゃべってる?
時折笑顔を見せながら楽しそうに話をしている二人を見て、私はただただ衝撃を受けた。
どうして…?