引っ込み思案な恋心。-2nd





「いいから!とりあえず放課後、瀬川が男子の集団と帰ってたとしてもちゃんと声掛けて!!できないなら私が大声出して無理矢理にでも瀬川止めるから」



「ありがと……、あゆ」






あゆも放課後は部活で忙しいのに…、さすがに迷惑かけるわけにはいかない。





あゆの気持ちはとても嬉しい。





だから…、私はそれに応えるために、一人で頑張らなきゃ。








「頑張るよ、私。ちゃんと拓と話…、してみるから」



「決心ついた?無理そうならいつでも頼ってよ?」



「まあ…あゆ、私もいるから。とにかく柚にまかせてみよう?」



「そだね。応援してるから、バッチリ仲直りしてよ?」



「うん…!」






あゆに無理矢理背中押された感はあるんだけど…





それぐらい強引にされなかったら、きっと私はもう一度拓に話しかけようなんて思わなかったかもしれない。








あゆと映美佳に話してみて良かった。






拓にどんな顔されても…、私は拓の彼女なんだから、頑張らなきゃ。













――
―――――

< 62 / 270 >

この作品をシェア

pagetop