お姫様の倒産事情
「空君って、お料理上手なんですね!!」
「そう?ははは」
「空兄、鼻の下伸ばさない!!」
「柚!!何小③でそんな言葉!!」
「うるせぇわ、お姉ちゃんに教わってんだよ!!」
「教わるな!そして覚えるな!!」
「うるせぇわ!!飯食えや!!お客様呆れてるぞ!!」
「え?」
「まじ?」
「いえ!!全然!楽しいです!!」
柚ちゃんは女の子。あの口調は咲ちゃん譲りらしい。
「ごっぞぉさんでしたあ!!」
「ごっぞぉさん」
「ご、ごちそうさまでした・・・?」
疑問系になってしまった。
「姫姉~真祐兄の部屋からこんなの持ってきたぁー」
「あ、勝手にもってきていいんですかってコレ・・・」
「っぷひゃひゃひゃひゃひゃ・・・メイド服じゃぁん!!」
「姫姉~着てみて~」
「だ、駄目ですこんな服!!」
「え~僕は君に来て欲しいなぁ~」
「い、嫌ですからね!!」
「そー言わずにさぁ~」
「い、いやって・・・もしかして真祐さん!?」
「正解☆」
「何やってんだ?お前ら」
「メイド博覧会」
「快兄と真祐さん、お帰り~」
「お、おかえりなさい・・・」
「あれ?お帰りなさいませご主人様じゃないの?」
「嫌です!!拒絶します!!」
「そんな事言っていいの?」
「へ?」
「真祐さん!!その子神呂寺家の令嬢ですよ!!」
「え?そうなの?」
「離して下さい!!!」
「ごめんごめん」
「真祐~携帯なってんぞ」
「うん」
そう言って真祐さんは携帯にでる。
「もしもし?うん、僕も話があるんだ。・・・ねぇ、別れようよ。・・・え?だって・・君より面白いものが・・・」
そういってにやっとこっちを向く。
「じゃね☆」
「真祐兄もぉー別れたの?」
「うん☆」
「まさか巳姫ちゃんに手ぇ出すつもりじゃあ・・・」
「姫姉はね、咲姉の娘みたいな人なんだよ!」
「あ、そーなの?」
「手ぇ出したら・・・・」
「・・・・だね。でも・・・・」
「え?私の話ですか?」
「もっと面白いかもね・・・・」