お姫様の倒産事情
私はまだ眠れるわけがない。
だって・・・
まだ7時だよ!?
私は静かに起きてリビングへ向かった。
「居候じゃねーか」
「あ、快さん」
「あの、空君と真祐さんは?」
「空はゲームやってる。真祐は風呂」
「へ~・・・・」
「居候、腹減った」
「神呂寺巳姫です!」
「んじゃ神呂寺、腹減った」
「なにがいいですか?」
「なんでもいい」
「それじゃぁ・・・甘いもの大丈夫ですか?」
「何でも食える」
「好き嫌い無いんですね~」
「・・・・・・」
「♪~」
とりあえず私はある物で甘いものを作った。
「おいしいですか?」
「・・・・・・・・」
無視かぁ・・・・
ってことは・・・まずいのかな?
「・・・・・うまい」
「!そうですか!?良かった!!」
そういって快さんは間食してくれた。
「あれぇ~?二人で何やってるの~?逢引~?」
「違います!!」
「っく・・・否定しちゃって・・・可愛い~」
「あ、そうだ、快さんと真祐さん、美倉高でしたよね?」
「うん☆同じクラスだよ☆」
「お弁当いりますか?それとも彼女さんが作ってますか?」
「いる」
「お~快が興味示した~☆意外~もしかして快、巳姫ちゃん狙い~?」
「キモイ・・・」
「あはは・・・真祐さんは・・・いりますよね・・」
「もちろん☆愛妻弁当楽しみだ~」
「愛妻弁当って・・・」
「やっぱキモイわ・・・」
「快さんって彼女いないんですね」
「・・・・・・」
「快は顔がいいのに女の子に興味ないからね~」
「あはは・・・」
ピンポーン・・・
「あ」
「私出ますね~」
「巳姫ちゃ・・・」
「どうぞ~・・・・って・・」