しずちゃんはしずちゃんだよ


晴れない心の理由は分からなかった。



でも、どこか苦しかった。



いくら親子じゃなくっても、10年間一緒にいたら情が移ってしまうんだろうか。



そう、自分をあざ笑った。



そんなある日、3年生の送る会があった。



そこで友達に言われた一言「それでもしずちゃんはしずちゃんだよね?」



まだ、知り合って1年も経っていない。


それでも私にとって親友と呼べる人になっていた彼女にそういわれた。



それが、とてつもなくうれしくって。



泣きそうになったのは、彼女には内緒。


そして、素直に「あぁ、この十年頑張ったな。」って素直に思ったの。


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