イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~
 大学には【単位互換】という仕組みがあった。

指定された違う大学同士の単位を交換し単位を取得するというものだ。

 中曽根大学の学生課に行くと麗欄大学が指定校になっていた。親の承諾も

要るし、私は学校から、すっ飛んで家に帰った。

 「ねぇ、お母さん!中曽根の単位互換制度の指定校に

麗欄大学があるんだけど、授業受けに行っても良いかな?」

 「良いよ!是非行きなさい!!編入先になるであろう大学の授業を受けて

雰囲気掴んできて!」

 「うん!」

 「最後の大学生活を麗欄で過ごすか、違う大学で過ごすか。

大事なところだからね。」

 「うん!うん!」

 「麗欄の授業は毎週受けに行くの?」

 「うん。1週間に1回、1年間。」

 「なら、良いじゃない!1年間、麗欄を味わえるから!嫌だったら

他の大学も検討するって事にもなるし。」

 「うん。明日さっそく申し込んで良い?」

 「良いよ!受講料いくらなの?」

 「1万5000円。でも、良いよ!私のアルバイト代から払うから!」

 「随分、大人になったね。」

 「てへへ(照)」

 【編入】という、まだ誰も足を踏み入れた事のない世界に入っていくのは

とても勇気が要る事だった。と、同時に自分の人生を

良い方向に大きく変える事になるので、1人きりのワクワクした冒険が始まり

そうで、とても興奮していた。

< 199 / 550 >

この作品をシェア

pagetop