イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~
 翌週、少し遅れて部室へ向かった。

 優しい眼差しで、

 「こんにちは」と、言ってくれるのは部長さんと1人の美人女性

琥珀(こはく)さん。

 こいつが裏のドンだとは、この時、まだ知らなかった……

 後に手話部を辞めるハメになる原因になった1人。

 本当に女優のようにキレイな人で麗欄のマドンナで学校の

パンフレットに載るような生徒さんで先生や猪鹿、ある特定の

人たちの前では優等生だった。

 猪鹿と琥珀、岡村は2年。部長と私は3年生。手を叩いて笑ってきたのは

麗欄附属生1年、永田。

 「部長!!今年の文化祭は何をやるんですか?」

 「う~ん。【風になりたい】だよ。ちょっと1番だけ披露するね!」

 「お願いします。」

 6年も手話をやっているので部長の手話がよく分かった。

 「みなさん、一緒にやりましょう!」

 「はい。」

 正直な話、ある程度、単語を知っているので私は覚えるのが早い。
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