イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~
 「(頷)。」もう泣くのを必死に堪えていて喉が痛くて声が出なかった。

 「良い?佐岡さん!。点字を始める前は貴女はココにいたの。」と、教卓を指差した。

 「ここがゴール。今、佐岡さんはテクテクてくてく、ゆっくり山登りをして

1人でここまで来たの。で、ここで休憩してるの。どう?ゴール遠く感じる?

3年前の佐岡さんはココに居たんだよ!」と、教卓をポンポン叩いた。

 「こうやってみるとゴールが近く感じます。」涙がこぼれてしまった。

 「もう折り返し来たんだよ?!あと、少しでゴールなの。」

 「はい。」

 「ゆっくり、おいでよ!!ココ(頂上)で資格が佐岡さんの事を

待ってるんだよ!」

 「はい。」(涙)

 「夢は未来で貴女の事をずっと待ってるの。」

 「はい。」

 「折り返し超えてココに来たんだからね!もう貴女はココ(教卓)じゃなくて

ココにいるのよ!!」

 (涙)

 「いったん諦めようが休もうが何しようが夢を諦めない限り、夢はずっと

手を広げて、貴女の事を待ってくれてるから!!」

 「はい。」

 「今は、酸素が薄くて辛いところに居るのよね。自分のペースで、おいで!」

 「はい。諦めません!!」

 「私だって、未来で佐岡さんの事、待ってるんだからね。愛しき

私の後輩さん!」

 「はい。ありがとうございました。」

 「ねぇ、良かったら、これ私の連絡先。資格が取れたら真っ先に

私に連絡してちょうだい!!」
 
 「はい!必ず、連絡します!!失礼します。」

 「じゃあね。」 ウインクされた。

 


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