すれ違い恋愛
痴漢と美少女
千早side
『千早くんのことが、ずっと好きでした。付き合ってください。』
太陽が眩しくて、風が心地良いまさに寝るのにもってこいの昼下がり。
そして、俺の卒業式でもある今日。
俺は、何十回目かの告白を受けていた。
「あーごめん。俺、今彼女作る気ないから。」
このセリフは、今までの経験上1番無難だと思われる断り方で。
まぁ、“あたしが彼女の良さを教えてあげる”とお門違いなことを言ってくるやつも少なからずいたけど。
彼女がいるから、なんて嘘をついて好き勝手な噂を流されるよりは、随分マシだった。