すれ違い恋愛
まさかの再会
結愛side
「うそっ!…ない!」
食堂から教室に向かう途中の水道の前。
手を拭こうとポケットを探ってみたけど、手には何も当たらず、
結局目で見てもピンクのハンカチはなかった。
「沙羅ーどうしようっ」
『んー、どっかで誰か見つけてくれるでしょ。あんた名前書いてるんだし』
少し泣きそうになってる私とは逆に、いつも冷静な親友の沙羅はそのまま真っすぐ教室に入っていく。
お、置いて行くなんて…!
急いでその後につづいて教室に入る。