虹結び
休み時間は予想通り
相原君の周りには女子が集まってて質問をしまくり、

「相原君ってスポーツ何かやるの?」


「どんな人がタイプなの?」


いやはや見てて大変だなぁって思う。斉藤さんは斉藤さんで色々相原君に教えてるのが嬉しいのか上機嫌だし


そんな様子をチラッと見ながらも話しかけれない自分

内気な性格ってホントにやだなぁ


なんだかんだですぐに昼休みになってしまい、私は鞄から弁当を取り出すとまっすぐ教室を出ようとした。


もう自分から言うのは嫌だ、どうせ相手にしないんだしだったらそんな事するだけ無駄だって思ったから


「源本さん一緒に食べよう?」


その声は?


振り返ると相原君が弁当を片手に立っていて

「相原君~私達と一緒に食べよ~」


「そうだよ相原、そんな暗いやつほっとけって!!」

見ると斉藤さん達のグループと男子のモテるって言われてるグループが一緒に集まってて



クスクス…


みんな私を馬鹿にしたように笑う

思いこみ過ぎかもしれないけど今の私にはそう聞こえてならない


もうやめて


もう笑わないでよ


私は相原君に背を向けその場から立ち去ろうとした。

早く逃げたかったから


でも
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