虹結び
教室を後にし、私達はお互い何も言葉を交わさずただ歩いていて

いつの間にか手を繋いでて

手を離すにも離せないから私はただ焦るだけ

「あ…俺今日この学校に来たばっかなのに…まだどこが何か分かんないんだった」

急に立ち止まりため息をつきながら相原君は嘆いていて

「あの…私がいつも食べてる場所なら…」

「うん、そこに行こう」

とりあえず


とりあえずあの

「相原君…手を…離していただけると」

ギュッと握られた手を

私の心臓が持たないから(汗)


「えっ?あ!!ごめん!!!」

パッと手を離して顔を少し赤める相原君
そんな顔されたら私も照れるよ

お互い顔を赤めながらあの場所に向かった。






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