虹結び
そんなこと思ったって勇気もないくせに
何も変わらないじゃん
すっ、と立ち上がり鞄を持ち部屋を出て台所のある部屋に向かう。
足を進め台所に行くとテーブルに食パンの入った袋とヨーグルトが置いてあり
すぐ傍に紙が置いてあり
「柚里へ
朝はこのパンを食べて学校に行ってね。 母より」
「今日も朝早くからお母さん仕事なんだ」
その手紙をポケットにしまいパンを袋から出しオーブンで焼く、その間にヨーグルトを開け口に入れる。
「本当は一緒にご飯食べたいんだけどな…」
無理だと分かっててもつい思ってしまう。
だって
お母さんしか私は話せる人がいないから