アストロイズム
瞳が黒板の方を向いて何も話してくれないので窓の外をふと見る。
そういえば、今日は随分と空が曇ってるなぁ。
今にも何か悪いことが起きそうなんですけど…
いやいや!!平野さんの幸運のためにも晴れてもらわねば。
山田君と平野さんが恋人同士になるまでは雨なんか降らせまい!!!
バッと立ち上がるとそのまま両手を合わせて何度も空に拝む。
摩擦で手のひらが熱くなったけど、もうそんなことどうでもいいし!
そんな中、クラス中から変な目で見られていたことは知らない…。