漆黒の姫君



愛里はその手を避けようと後ずさった。





怖い、怖い!!誰が助けて…!!




勢いよく後ろに下がったため、愛里は足を挫いてしまった。

体が斜めになり、バランスが崩れる。





…一歩後ろは、崖だった。






スローモーションで傾き、流れていく周りの景色に愛里は目を瞑った。






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