はつこい―君が笑ってますように。―
age15
「彼氏、出来たの?」
入学してしばらくしてから、康くんに聞かれた。
(告白の少し後、
彼に言われ、呼び方を『田野くん』から『康くん』に変えた。)
「出来ないよ。
なんで?」
私は聞き返した。
意味がわからなかったから。
私の好きな人は、ずっと東くんで、
だからといって、告白も出来ない。
もちろん彼氏なんて、いる訳もない。
東くんはこの春から大学3年生で、
色々忙しいらしく、
前ほど一緒にいられる訳じゃなくなったけど、
それでもたまに出かけたりもしていた。
「あのバスケ部の、は?」
康くんは少しふて腐れそうな顔で聞く。
入学してしばらくしてから、康くんに聞かれた。
(告白の少し後、
彼に言われ、呼び方を『田野くん』から『康くん』に変えた。)
「出来ないよ。
なんで?」
私は聞き返した。
意味がわからなかったから。
私の好きな人は、ずっと東くんで、
だからといって、告白も出来ない。
もちろん彼氏なんて、いる訳もない。
東くんはこの春から大学3年生で、
色々忙しいらしく、
前ほど一緒にいられる訳じゃなくなったけど、
それでもたまに出かけたりもしていた。
「あのバスケ部の、は?」
康くんは少しふて腐れそうな顔で聞く。