放っておいて
放っておいて
遠足で疲れたなー何て少しゆっくり歩いていたら、周りの子は目的地に向かってどんどん進んでる。自分はおいてきぼり。
あ、大変。早くしなきゃ。
そう思って走ったら、今度は歩けなくなった。
どうしよう歩けない、待って皆。何て言っても皆には聞こえない様で、たった一人も待ってはくれない。
何でよ、何で待ってくれないの?私だから?ねぇ。
言った所で誰かが止まってくれる訳じゃ無く。
ずっと一緒に歩いて来た筈なのに。困っていたら振り向いて手を取ってくれたのに。ちらちらこっちを見てこそこそ話をしないで。
もう良いよ、独りで行くから。
私の事は放っておいて。