最初はぐー
彼女が出来てもあたしに構ってきた弦。
歴代の彼女に何回あたしが怒られてたかあいつは知らないんだろうな。
「…弦なんか知らん。」
あの中から彼女作って、昨日の馬鹿みたいなゲームするんだろ?
「あら、真樹ちゃんご機嫌斜めでちゅねー。」
「桜さん、きもいゾ。」
「…殴るゾ☆」
「ごめんなさい。」
桜さんの鉄拳だけはさけねーと。
命何個あっても足りないよ。
「弦くん、なんかあったの?変な顔してる。」
桜さんはなんでも変な顔に見えるんですね。
珍しい目をお持ちのようだ。
「あたし関係ないし。どーでもよろし。」
ふーんと興味なさげな桜。
そんな声とは裏腹に、なんでそんな楽しそうな顔してんすか。