最初はぐー

弦と喋らなくなって二日目にはすでに彼女を作っていた弦。

しかも可愛い子。


すげーな。
彼女ってそんな簡単に出来るもんなのか。

モテない男たちを完全に敵に回してんな。


「弦くん、今日、家行ってもいーい?」

「いーよ。」


1週間ほどたった頃だろうか。

昼休みの教室で堂々と繰り広げられる会話。


そう言うこと、もう少し小さい声で話してくれないかな。


女の子の方はみんなに自慢したくてたまらないんだろうけど。


「家来るってさ。」


「そうみたいだネ。」


「家お隣だもんね。真樹ちゃん気になってしょうがない感じ?」


「全然まったく。そのような感情は持ち合わせておりません。」




だいたい、中学のころだってあいつが女の子を連れ込んでるときはあった。

そんときだって平気だったんだから今更って感じだろ。


ここ最近は全然なかったけどさ。



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