最初はぐー

のっそり起き上がりベッドに寄りかかるように座った。

それを確認したところでやっと動き出した弦。


いったいなんだって言うのさ。


「まだ赤い。」

「うるさい。真樹が悪い。」


鞄の中から数学のテキストとノートを取り出し開きだす。



「弦もうそんなに終わってんの?!」

「コツコツ頑張る派なので。」


嘘だろ…。

弦のくせに!
コツコツとか意外すぎるだろ!!



「真樹はどのくらい進んでる訳?」

「…まぁそれなりにね。」



20ページ中ざっと6ページってところかな。エッヘン。



「ふーん。ま、どーせ最後は宮内に答え見してもらうんだろ?」



わぁ弦くんすごーい大正解ー。


桜さんはスゴいんだからな。
お勉強だけは真面目にやるんだからな。

その他は残念なほどになにもする気ないけど。



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