最初はぐー

あれは中学に入ってすぐだったかな。

真樹の家で宿題するって言って今日みたいに俺は素直に宿題に取りかかった。


なのに真樹はベッドに横になって…。


真樹のことが好きだった俺は、目の前でなにも考えずに眠る真樹にムカついた。

なんで俺はこんなに好きなのに、こいつはこうなんだって。


そんで寝てる真樹にキスして逃げるように家に帰った。


真樹に嫉妬してほしくて彼女をつくって無駄に愛想振り撒いて無駄に遊んで。


結果的にこうやって真樹と付き合えてるわけだけど、真樹に触れなかった時間は長いし嫌われてたのも事実。



付き合い始めてキス以上のことはもちろんしたいけど、真樹に嫌われるのはもう嫌だ。


「にしてもな…。」

この無防備さは生殺し過ぎるだろ。



俺だってかなり我慢してるってこと、わかってんのかなこの子。



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